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研究事業(各種学会等受賞者紹介)
掲載:2025.04.17
2024年 第83回日本公衆衛生学会 で奨励賞を受賞された 【香川県中讃保健所 横山 勝教先生】 にお話をうかがいました。(全国保健所長会 広報担当)
Q 受賞後の感想を一言お願いします。 A これまでいろいろな先生方にいただいていた、「学会発表したほうがいい」「日本公衆衛生雑誌に投稿したほうがいいよ」という言葉の意味を実感したと同時に、身に余る光栄だなと思いました。 Q テーマは「デジタルネイティブ世代に対応した公衆衛生医師の確保と育成に関する A 調査によって明らかになったことは「医学部の学生と他の学部の学生とで、就職活動における情報収集としてYouTube動画に望んでいる内容や長さは類似しているが、活用している割合は低い(2022年調査時点)」ということでした。とても当たり前のように思えることですが、調査によって「なんとなくそうかな」と思っていることが明らかになると、自信を持って実践に進むことができます。当時、分担事業者となっていた「公衆衛生医師の確保と育成に関する調査および実践事業」班は協力事業者と助言者を合わせると30人以上の事業班でしたから、それだけの先生方を自分の「勘」だけで行動を共にしてもらう訳にはいけませんし、根拠を示して納得してもらいながら共に進んでいただきたいと考えていました。ただし「活用している割合は低い」という結果を「だから、今取り組めば注目してもらいやすい」「チャンスだ」と捉えるか、「活用する学生が少ないなら、取り組む価値が少ないのでは?」と捉えるか、両方とも合理的な判断なので難しいところですが、この事業班は次々と新しいことへチャレンジしてきた歴史のある班なので、チャンスと捉えて勇気を持って前に進むことができたのだろうと思います。そのことを表すために、動画企画・運営チームの愛称を「STUDIO CORRAGIO」と名付けています(「CORRAGIO」とはイタリア語で「勇気」を意味します。チャンネル説明欄にこっそりと記載しています)。 Q 実践の部分では、ICTになれた若手に公衆衛生を見つけてもらうために、どんなことが大切ですか。 A 見つけてもらうために大切なことは、まずこのチャンネルがどんな動画をどんな目的で配信しているのかチャンネル名から「分かりやすい」ということ。なんのひねりもない「公衆衛生医師チャンネル」というタイトルは「シンプルで分かりやすいこと」を考えて名付けました。これは私たち「公衆衛生医師」の認知度を上げるためでもありますし、他に競合する可能性のあるチャンネルもないのが強みでもあります。自分たちで撮影・編集している動画が多いので、決して質の高い動画とは言えないと思いますが、独自性と専門性、他のチャンネルにはない視点から作成する動画を定期的に投稿することで視聴者のエンゲージメントを維持し、チャンネル登録者を増やしてきました。また、全国保健所長会のみなさまや大学の公衆衛生の講義でも使えそうなコンテンツを投稿することで、ターゲット層に届くように意識しています。 Q 今後の展開について、教えてください。 A YouTube「公衆衛生医師チャンネル」のクリエーターを増やして、視聴者のニーズの変化に対応し続けることができるようにしたいですね。公衆衛生は多岐にわたる、しかもそれぞれが奥深いので、少数のクリエーターが動画を作って投稿するのでは足りないなと感じています。将来的には、公衆衛生については「公衆衛生医師チャンネル」を見れば分かる、そして見た若者たちが新たな公衆衛生医師となって活躍していく、そんな未来が訪れることを考えています。
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事務局(全国保健所長会 広報担当)より
過去にも会員の方があらゆる素晴らしい賞を受賞されています。今後も機会ある毎に各学会等で受賞された会員の先生方のご紹介をしていきたいと思います。皆様からの自薦、他薦も問いませんので、是非、事務局までご連絡ください。