Q　受賞後の感想を一言お願いします。

A

このたび、全国保健所長会からご推薦をいただいたおかげで、第81回日本公衆衛生学会奨励賞を頂戴し、誠に光栄に存じます。内田会長をはじめ、所長会の先生がたのこれまでのご指導とお気持ちに、心からの感謝とお礼を申し上げます。

Q　研究テーマはDHAET活動についてですが、この研究を始めたきっかけを教えてください。

A

熊本地震時には、全国の所長会の先生がたからご心配と応援をいただきましたことを、ついこの間のように覚えています。その後、DHEATの研究事業に関わらせていただくようになって初めて、これまで多くの年月をかけて、多くの先生がたが検討を重ねられ、大規模災害時の保健所体制やDHEAT体制の構築が進められていたことを知り、ゼロから一歩一歩体制を作っていくことの素晴らしさ、かっこよさ、またそういう姿への憧れのようなものを感じました。地震直後の市町村保健師さんたちの混乱した様子は頭から離れませんし、その様子を分かっていながら自分は何もできなったという思いが強く残っています。

また、今や熊本地震は、「災害関連死が直接死の４倍となった災害」と紹介されます。当時は精一杯取り組んだつもりでしたが、結果を見れば自分のミッションは達成できていなかった、自分が少しでも対応できていれば救えた命がもっとあったのではないか、という思いから、これまで災害対応に関わらせていただいているのだと、今回の受賞を機に改めて感じました。

Q　今後の抱負を教えてください。

A

まだ少しも恩返しは出来ていないですし、微力ではありますが、今後もご指導をいただきながら、災害対応を含めた公衆衛生活動に一生懸命取り組んでまいります。この度は本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

• 研究報告： 「健康危機管理におけるDHEAT活動、 活動検証からの教訓と今後の展望」(1.1MB)